岡山大学 組織機能修復学分野

論文が受理されました(体内時計システム構成因子の破綻)

以下の論文が受理されました。体内時計システム構成因子の破綻が、ペリサイトの機能破綻を起こすことで、血液脳関門(Blood Brain Barrier, BBB)の恒常性維持機能を減弱させることを示しました。
多くの神経疾患では睡眠障害が併発しますが、睡眠と関連性の深い体内時計システムの破綻が、BBB機能を破綻させることは、疾患発症メカニズムと何らかの関連性があるのではないかと考えています。
また、ペリサイトは、臨床研究で使用されている間葉系幹細胞(コロニー形成細胞、CFU-F)である可能性が多く報告されており、その点も大変興味深いです。

Ryota Nakazato, Kenji KawabeDaisuke Yamada, Shinsuke Ikeno, Michihiro Mieda, Shigeki Shimba, Eiichi Hinoi, Yukio Yoneda and Takeshi Takarada* (2017) Disruption of Bmal1 impairs blood–brain barrier integrity via pericyte dysfunction. J. Neurosci. in press.