以下の論文が受理されました。
2017年8月から参画した大学院生の土佐さんが、一からデータをとって、論文としてまとめたものです。
Runx2は、我々の分野では知らない人がいないくらい有名な転写因子で、1997年に長崎大学の小守先生がRunx2全身欠損マウスの発表をされてからというもの、多くの研究者がこの分子に注目した研究を行ってきました。
しかし全身欠損マウスは生後間もなく死亡するので生後での同分子の役割について解析ができなかったわけですが、ROSA-CreERT2を利用したconditionalの系を使用することで、成体でのRunx2の役割を個体レベルで初めて示すことができました。
Ikue Tosa, Daisuke Yamada, Misa Yasumatsu, Eiichi Hinoi, Mitsuaki Ono, Toshitaka Oohashi, Takuo Kuboki and Takeshi Takarada* (2019) Postnatal Runx2 deletion leads to low bone mass and adipocyte accumulation in mice bone tissues. Biochem. Biophys. Res. Commun. in press.